夫は43歳。営業の仕事をしています。ストレスが溜まるといって禁酒日なしでお酒を飲みますが、かなり深酒をしてしまう日も。このままアルコール依存症になったら我が家はどうなってしまうだろうと不安に。アルコール依存症なら私は何をすればいいでしょう
相談内容
こんにちは。夫のことでご相談させてください。
夫は43歳。営業の仕事をしています。
仕事のストレスが溜まるといって、毎日お酒を飲みます。
もともとお酒は好きな人で、飲むと陽気になるので、私もお酒を飲むことは反対ではないのですが、最近その量が増えてきました。
それに毎日、欠かさず飲みます。
禁酒日なしです。
身体のためにたまにはお酒なしにしたらと言うと、その場ではうんと言うのですが、いつのまにかお酒を出してきて飲んでいます。
飲みだすと止まらないようで、私は先に寝てしまうので正確にはわからないのですが、かなり深酒をしてしまう日もあるみたいです。
一度だけ、翌日会社を休んだことがありました。
さすがに本人も飲み過ぎで具合が悪いとは会社に言えなかったようで、「腹痛で休むと言ってくれ」と私に欠勤の連絡をさせたことがありました。
それからは少し気をつけているみたいで、翌日の仕事に差し支えるほどの量は飲んでいませんが、お酒をやめるつもりはないそうです。
「酒をやめるとストレスが溜まるから、そのほうが身体によくない」といって聞きません。
この頃ではお酒を切らすと機嫌が悪くなるので切らさないようにしていますが、お酒代もだいぶかさむようになってきて、やりくりが大変です。
このままではアルコール依存症になるのでは、我が家はどうなってしまうんだろうと眠れなくなる日もあります。
かといって、本人をアルコール依存症専門の病院に連れて行こうにも拒否されるのは目に見えています。
夫はアルコール依存症なのでしょうか。それとも違うのでしょうか。
これからそうなってしまうのでしょうか。
アルコール依存症だとしたら、私は何をすればいいのでしょうか。
回答
まず、「お酒を飲まないストレスのほうが身体に悪い」という飲むための口実をあいまいに許すのではなく、
1.お酒の量が多すぎてあなたの身体が心配だから、一度病院で調べてほしい
2.酒代が家計を圧迫している
この2点を素面のときに、はっきりとじっくりと話し合いましょう。
1については「自分の身体は自分が一番よく知っている」などという場合は、きちんと健康診断を受けてほしいと言いましょう、
会社が実施する定期検診でもいいですし、それがなければ自治体の健康診断でもいいです。
次に2についてですが、これは家計簿を実際に見せて、1ヶ月にいくらかかっているか、酒代を捻出するにはどこを削るか、などを具体的に話し合いましょう。
これらがクリアになれば、その先のこともまた見えてくるでしょう。
たとえば健康診断で異常なしとなれば、とりあえずは様子を見てもいいわけです。
もし肝臓の数値に異常があれば、飲酒が原因ではないかとご主人に言うことができます。
お酒をやめる、あるいは控えるべきだというあなたの主張を、客観的な根拠で支えることができるわけです。
経済的なことも、ここまでなら出せるがこれ以上は出せない、とか、さらに予算を計上するならあなたのおこづかいを減らしてほしいといった取り決めができます。
今のあなたはご主人のことを心配しながらも、結局は言いなりにお酒を飲むことを許している状態です。
本心は「これ以上お酒は飲まないでほしい。
家計や将来のことは考えてくれないの?」と思っていても、言えないでいますよね。
そんな態度ではお酒の量が減るわけはありません。
まずは自分の気持ち、考えをしっかりと伝えることからはじめてください。
そのうえで、あなたの言うことに耳を貸さない、お酒の量が増えていく、お酒がないと落ち着かなくなる、といったことが続くようなら、アルコール依存症の疑いがあります。
ただ、アルコール依存症はれっきとした病気なので、そうであるかどうかは専門の医師の診察を受けなければ診断がつきません。
アルコール依存症は精神疾患のひとつで本人は病識がないので、専門医に行くようすすめてもおそらく無駄でしょう。
こうした場合は家族がカウンセリングを受けるしかありません。
奥さまがアルコール依存症の知識、家族が気をつけるべきポイントなどを調べましょう。
自治体に精神保健福祉センターがあればそこでも相談を受けてもらえると思いますし、心療内科のあるクリニックでもよいでしょう。
全日本断酒連盟のサイトからは全国各地の相談窓口を調べることができます。
情報と仲間を集めることから始めましょう。
そこでさまざまなアドバイスが得られると思います。
頑張ってください。

村上 爾志乃

コメント