職を転々とする夫は自分を実力以上に「できるヤツ」と勘違いしなかなか定職につけないが離婚すべきかと悩む29歳主婦

職を転々とする夫は自分を実力以上に「できるヤツ」と勘違いしなかなか定職につけないが離婚すべきかと悩む29歳主婦

29歳主婦のお悩みです。夫が定職につかない夫のことで悩んでいます。いい大学を出ていて自分は頭がいいというプライドが邪魔してなかなかこれだという仕事が見つからないそうです。自分を実力以上に「できるヤツ」と勘違いしているパターンです。

相談内容

29歳主婦です。1歳の子どもがいます。

定職につかない夫のことで悩んでいます。

結婚する前までは私も働いていたんですが、子どもが生まれてからは専業主婦になりました。

いまは夫の給料だけが頼りなのに、職を転々として定職についてくれません。

新しい仕事を見つけてくると「今度は大丈夫だ」と言うのですが、1ヶ月もたたないうちに「俺に合う仕事をさせてくれない」「俺の実力を認めてくれない」などと言って辞めてしまいます。

毎月生活費が足りず、貯金を取り崩してなんとか暮らしています。

夫の実家が近いので、毎日家族そろって実家に行き、夕飯を食べさせてもらっています。

義両親は孫の顔が見られてうれしいし、経済的にも助けてあげたいから、と言ってくれます。

が、私は結婚したのにいつまでも実家の世話になるのもどうかと思うし、そういう義両親の態度に夫も甘えているんじゃないかって思えて、正直なところいい気持ちはしません。

夫は私よりもいい大学を出ていて、自分は頭がいいというプライドがあるのか、つまらない仕事はしたくないと日頃から言っていて、なかなかこれだという仕事が見つからないんだと言います。

このままじゃ生活していけない、家庭のことも考えてほしいというと、「男の一生の仕事を軽く見るな」と怒鳴るので話し合いはそこで終わりです。

最近こんな夫に嫌気がさしてきました。

私だってフルタイムで働けば、子ども一人養うぐらいはできますし、いっそ離婚して子どもと2人で暮らそうかなと思う時があります。

でも夫を心底嫌いになったわけではないし、せっかく縁あって一緒になったんだし、子どものためにも離婚だけはしないほうがいいのかなと思ってみたりもするし、悩んでばかりの毎日です。

私の両親にはこんなこと言えませんし、どうしたらいいのかアドバイスお願いします。

回答

自分を実力以上に「できるヤツ」と勘違い

あなたは真面目な人なんですね。

結婚したんだから親の力は借りたくない。

夫には一家を支える義務があるから、ちゃんと定職についてほしい。

でもあなたのそうした価値観を、ご主人は理解してくれない、そういうことですね。

貯金を取り崩して生活費にあてているということですが、そんなことは続きませんよね。

あなたもこの先不安だから、頼りがいのないご主人に愛想がつきかけている。よくわかります。

でもそういう男性っているものなんですよ。

プライドが高いから仕事が続かないという人。

こういう人は、自分を実力以上に「できるヤツ」と勘違いしています。

周りはこう評価してくれるはず、という自分の思惑と現実が折り合わないことが多く、しかもそのことを認められないのです。

仕事で思ったような成果があげられなくても、自分の能力が低いからということを受け止められません。

今回は自分の本当の力を発揮できなかった、仕事が合わなかったと思うのです。

そして、自分を正当に評価してくれる会社や仕事があるはずだと、職を転々とすることになります。

あなたが考えるように、ご主人の実家の援助があるから、というのも、安心して職探しを続けていられる理由ですね。

要は「食うに困らない」環境が一番の問題

要は「食うに困らない」環境を実家が用意してしまっている、これが一番の問題です。

これでは、自分が働かなければ一家心中だ、という切羽詰まった覚悟が生まれるわけがありません。

どうですか、ここはひとつ、あなたも腹をくくってご主人の実家にとことん頼ってみては。

一応、口では「すみません」と言いつつも、態度は堂々と。

「だってあなたがたの息子が働かないのが原因ですからね」ということを態度で示すのです。

そして事あるごとに義両親にねだる。

「子どもを動物園に連れていきたいんですがお金がなくって」
「美容院に行きたいんですがお金がなくって」

そしてそのあと必ず「また仕事辞めちゃって、先月もお給料入らなかったんです」と一言添える。

ひとつ気をつけておきたいのは、ご主人のことを決して悪く言ってはいけないということです。

高学歴のご主人は義両親にとっては「自慢の息子」です。

ですから窮状を訴えるにしても、「○○さんが働いてくれないから困る」ではなく「○○さんも頑張っているんだけど仕事が合わないみたいでなかなか続かなくて…少し助けていただけませんか」のように、ご主人は悪くないけど経済的に困っている、といった感じで話します。

浪費家だからお金が足りないという印象は持たせない

それともうひとつ、あなたのやりくりが下手だから、浪費家だからお金が足りないという印象は絶対に持たせないこと。

そうこうしながら、義両親がご主人に意見してくれるのを待ちましょう。

もうこれ以上は援助できない、と突き放してもらえればしめたものです。

実家という打ち出の小槌がなくなったご主人と、これからどうするのか、じっくりと話し合えます。

働いてくれないなら定職につくまで別居するというのもいいでしょう。

この場合、こうしたペナルティは必ず守らせることが重要です。

一度でも見逃してしまうと、守らなくても大丈夫なんだと相手に学習させることになってしまうからです。

今度仕事を辞めたら離婚、という決め事でもいいのですが、離婚はとかくその後のいろいろな手続きが面倒ですから、復縁するつもりがあるならとりあえずは別居のほうがいいと思います。

それに、本当に離婚するとなったら、援助してもらえるくらいの実家があるのですから、慰謝料をなるべくたくさんとれるように、養育費もしっかり払わせるように、弁護士に相談するなどの下準備が必要になります。

ですからとりあえずは別居をペナルティにするのがいいのではと思います。

ただ、これはひとつの賭けです。

実家がどう出るかという賭け

ご主人の実家がどのような経済状態かわかりませんが、場合によっては「そんなに暮らし向きが苦しいならいっそ同居しましょう」と言われるかもしれません。

この場合、あなたは断れませんよ。さんざん「経済的にやっていけない」と援助してもらっていたのを急に「なんとかやっていけますから同居はお断りします」とはいかないでしょう。

覚悟を決めて同居するしかありません。

でも同居は同居でいいこともあります。

たとえば、お子さんを保育園に預けてあなたがご主人の代わりに働くこともできます。

急な残業や病気のときもあてにできるので、こころおきなく仕事に打ち込めます。

家事だってほとんどやらずに済むでしょう。

フルタイムで働いていると、お子さんを義両親にとられるように思うかもしれませんが、大丈夫、子どもは親が誰かはちゃんとわかっているので、あなたのところへ最後は戻ってきます。

あるいは2人目を産むということもできますね。

今のままでは2人目なんて考える余裕がないでしょうが、同居となればそれも可能でしょう。

ご主人の仕事が安定してから2人目を、と考えていると、子どもが産めなくなってしまうかもしれません。

それよりは、産めるときに産んで、子育ての大変な時期を義両親に手伝ってもらうという考えかたもできます。

稼ぎのあるご主人と自分と子どもだけの生活、というのがあなたの望んだ結婚生活だったかもしれませんが、もっと柔軟に家庭のありかたを考えてみたほうが気持ちが楽になると思います。

あなたは、離婚してお子さんと2人で暮らしていくことも考えているくらいですから、自立心のある人ですね。

きっとシングルマザーになっても立派にやっていける人なのだと思います。

でも、得てしてそういう人は、自分の人生は自分で切り拓いていける、と思いがちです。

あなたもそうではありませんか?

自分の頑張りだけではどうしようもないことが出てくる

残念ながら、自分だけのことならそれでよくても、夫やその両親、自分の子どもなどが絡んでくると、自分の頑張りだけではどうしようもないことが出てくるんです。

相手にも人格や感情があり、考え方も違えば事情もあります。

義両親に今以上に頼ることで、先に書いたような展開とはまったく違う方向へ物事が進むかもしれません。

そうなったらそうなったで、その環境でどのように生活していくか、どういう家庭を築いていくかを考えていく必要があります。

「こんなはずじゃなかった」という思いは人生の中で誰でも経験します。

経済的な裏付けのある核家族の生活があなたの夢だったとしても、そうじゃない幸せだってきっとあります。

自立心旺盛なあなたなら、きっと自分なりの幸せを見つけられるでしょう。もっと肩の力を抜いて、いろいろな方向から物事を考えてみてください。

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村上 爾志乃

村上 爾志乃

村上爾志乃(むらかみにしの)人生相談論考家。【人生上の経験】両親が離婚、定時制高校、通信制高校、自分が離婚、離婚再婚を繰り返したため7回名字の変更、父親が再婚、略奪婚、姉妹絶縁、実子と絶縁、親権剥奪、父親がDV、父親が浮気、流産、元姑がカルト宗教に入れあげ

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